- 歯周病のこのような症状はございませんか?
- 歯周病とは
- 歯周病の原因は歯垢?
- 歯周病になりやすい人は?
- 歯周病の進行別による症状と治療内容
- 歯周病治療の流れ
- 歯周病は治るの?進行は止められる?
- 歯周病治療の費用
- 歯周病治療の症例
歯周病のこのような症状はございませんか?
- 口臭がする
- 硬い物が噛みにくい
- 歯と歯の間が大きくなってきた
- グラグラする歯がある
- 冷たいものがしみる
- 歯茎が痩せてきた
- 歯茎が膿んでいる
- 歯茎が下がってきた
- 歯茎から出血する、腫れている
- 歯茎の色が紫、もしくは真っ赤
上記に思い当たる症状があれば、歯周病の可能性があります。早めに歯科医院を受診し、お口の中を診てもらいましょう。
歯周病とは
歯周病菌に感染すると歯周病を発症します。歯周病菌は親から子供へ感染するケースがほとんどと言われていま す。歯周病菌に感染すると、歯茎に炎症が生じ、少しずつ顎の骨を溶かしていきます。歯周病を発症して顎の骨が溶け出しても、何も自覚症状がないことが特徴です。歯茎の膿、出血、腫れといった症状はありますが、自分が歯周病であることに気付かない方もいます。徐々に歯がグラグラしてきて、最悪の場合は歯が自然に抜け落ちます。歯周病は歯を失う原因の第一位となっています。
歯自体が痛む虫歯とは異なり、歯周病は歯の周囲の組織や骨が壊される病気です。以前、歯周病は中高年が多く発症している傾向がありましたが、実際のところ、10代では50%(初期の歯周病)、30代では80%ほどが歯周病を発症しています。歯がグラグラする、口臭がする、物がよく噛めない、歯茎の腫れ、膿、ねばつく、噛むと痛いといった症状があると、歯周病を発症している恐れがあります。
歯周病が関係する全身の病気
歯周病は全身の病気の発症と関係している事がわかってきました。お口の中の細菌が誤嚥や血液を経由して全身へと流れ以下の病気に影響を及ぼすと言われています。
- 誤嚥性肺炎
- 糖尿病
- 動脈硬化
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 心内膜炎
- 早産
- 低体重児出産
歯周病の原因は歯垢?
歯垢(プラーク)は、歯の表面に付着する細菌の塊のことを指します。歯周病は、細菌の塊である歯垢によって生じます。歯垢には内毒素が含まれる歯周病菌が多く存在し、お口の中の衛生状態が悪いと、内毒素は増えてしまいます。内毒素によって歯槽骨と呼ばれる顎の骨や歯茎に炎症が生じるため、歯茎の周辺に歯磨きで落とせなかった歯垢が残っていると危険です。同じ色合いの歯垢と歯の見極めが難しいこともあり、磨き残しに見逃してしまうことが少なくありません。できてすぐの歯垢はネバネバして柔らかいので、歯磨きでの除去は簡単です。ただし、付着して時間が経った歯垢は、様々な成分が混ざり合って石のように固くなり、歯石に変化します。歯石は触るとデコボコしており、新しい歯垢が付着しやすく、放置すると炎症がどんどん進んでいき、歯周病が起こります。歯石ができたら、歯科医院で歯石除去をしてもらわないと自分で取り除くことは困難です。
歯周病になりやすい人は?
歯周病は、様々な要因が積み重なって発症する病気です。何か一つの要因だけが発症に関わっているのではなく、複数の要因によって、歯周病が引き起こされます。
歯磨きをしない、上手くできない人
細菌の塊である歯垢が歯に多く付いていると、お口の中の衛生状態は悪くなり、歯周病を発症する可能性が高いです。お口の中をきれいに保つため、歯磨きやケアなどをしっかり行って良い生活習慣を身に付け、歯周病や虫歯予防に取り組むことが大切です。
喫煙習慣がある人
タバコにはニコチンなどの有害物質が多く含まれています。この有害物質は傷が治りにくくなったり、免疫が下がったりする原因になり、歯周病を引き起こしやすいとされています。また、歯に有害物質が付くと歯垢が付着しやすくなるので注意が必要です。
女性
女性ホルモンと歯垢に含まれる細菌には深い関係性があります。中には女性ホルモンをエネルギーとする歯周病菌も存在します。女性ホルモンが多くなる妊娠中などに歯周病を発症しやすいと言われているのはこのためです。
ストレスがある人
ストレスを溜めていると、免疫力の低下や唾液の量の減少に繋がります。さらにストレスによって、歯ぎしりや食いしばりを引き起こしてしまうと、歯周組織に大きな負担がかかります。その結果、歯周組織が弱ってしまい歯周病のスピードが早まってしまいます。
口が開いている人
お口の中の粘膜は唾液で保護されており、細菌感染を防ぐ役割を果たしています。しかし、お口をよく開けていると、中が乾いてしまい、唾液中の免疫物質の働きが鈍くなって歯周病菌の増加に繋がります。鼻で息を吸うのが難しく、口呼吸となっている人は気を付けましょう。
歯並びが悪い人
歯並びが悪いと、磨き残しが多くなってしまう可能性があります。歯垢はお口の中の成分と合わさると、硬くなって歯石になります。歯石は歯周病菌が付着しやすいため、歯周病を発症するリスクが高まります。磨き残しが多ければ多いほど、歯周病を発症する可能性は高いです。
糖尿病の人
糖尿病は、免疫の低下や傷が治りにくい状態になり、歯周病の悪化に繋がります。また、血糖値が高いと、唾液が減るのでお口の中が乾燥します。その結果、唾液の働きも弱くなるので、歯周病菌が増加するリスクが高まります。
歯周病は糖尿病の第6番目の合併症です。糖尿病治療のガイドラインでは、歯周病治療が推奨されています。
歯周病の進行別による症状と治療内容
当院では歯を失う方を少しでも減らしたいという思いから、歯周病治療に真摯に取り組んでおります。歯周病治療は、歯周病の原因である歯垢や歯石を超音波スケーラー、手用スケーラー、エアースケーラーという専用の医療器具を使い分けながら、除去していきます。
症状 | 主な治療内容 | |
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軽度歯周病 |
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中等度歯周病 |
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重度歯周病 |
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フラップ手術とは
深い歯周ポケットの中の歯石や病変を取り除き、歯茎と周囲の骨を健康にすることが目的です。フラップ手術は、歯周基本治療では効果をあまり得られずに炎症が残った箇所に行い、歯肉剥離掻把術とも呼ばれます。
歯周ポケットの深いところに付着した歯石は、器具が届かなくて除去できなかったり、きれいに除去しきれなかったりすることがあります。そのため、フラップ手術では深い歯周ポケットを切り開き、深い部分にある病巣を見られるようにします。そして、直視できるようになった歯石や菌に侵されている組織を取り除いていき、炎症を抑えていきます。切開した歯肉は、歯石や悪い組織を除去し終わったら、元通りに縫合していきます。
リグロスを使用した「歯周組織再生療法」とは
リグロスというお薬を使った「歯周組織再生療法(ししゅうそしきさいせいりょうほう)」は、失った歯周組織を戻すことを目的に開発された治療法です。これまで、歯周病で失った歯周組織を元に戻すことは不可能とされていました。リグロスを使用することで血管新生促進、表皮形成促進、肉芽形成促進の効果を得られるので、歯周病で壊された歯周組織が戻るのを促す効果が期待できます。つまり、歯周組織再生療法でリグロスを使用すれば、グラグラして抜け落ちそうな歯の周りの歯周組織も再生でき、歯の脱落を防ぐことに繋がります。
歯周病治療の流れ
1検査・診断
歯周ポケットの深さや出血する部位、グラグラする歯の程度、歯垢(プラーク)の付着具合などを詳しく検査します。歯周病の可能性が高いのは、歯茎から出血する部位や歯周ポケットが深い部位です。この検査結果をもとに、適切な歯周病治療を開始します。
2カウンセリング
検査が終わったら、カウンセリングを行います。主に、検査結果やお口の中がどのような状態なのかを丁寧にご説明し、これから必要である治療法をご提案いたします。
その他、患者様の生活習慣、ご不明点、これまで嫌だった歯科治療や効果を感じられた治療など、様々なことをお伺いします。
3治療
基本治療(歯肉炎や軽度・中度の歯周病の治療)
専用の器具で歯茎の中に付着した歯石を取るスケーリングを行います。歯磨きで歯垢(プラーク)の除去はできますが、歯垢が石のように固まった歯石は患者様ご自身の歯磨きでは除去できないため、歯科医院を受診し除去してもらう必要があります。スケーリングで歯石を取り終えたら、歯周病がどの程度良くなっているか検査します。
歯周外科(重度の歯周病の治療)
スケーリングで歯周病の改善効果が充分に得られない場合、歯周外科手術を行うことがあります。歯周病の状態が悪化し、顎の骨が大きく溶けている方には、破壊された歯周組織を再生するため歯周組織再生治療を行います。
4メンテナンス
歯周病は治療が終了すれば完治するわけではありません。定期的に歯科医院への通院が必要で、ご自宅でのケアが困難な歯周ポケットの清掃や歯ブラシ指導を受けることが大切です。
歯周病は治るの?進行は止められる?
歯周病を発症すると元の状態に治すことは難しいのが現状です。歯周病になる前の状態に戻すのは困難ですが、歯周病がこれ以上悪くなるのを防ぎ、再び健康な歯茎にすることはできます。そのために、歯のクリーニングによる歯周病基本治療を定期的に受けて、ご自身でもセルフケアを実践し、健康な歯茎を維持することが大切です。また、悪い生活習慣を改めて良い生活習慣を身に付けることも必要です。
歯磨きでセルフケアをしっかり行う
毎日、しっかり丁寧に歯磨きを行って、磨き残しがないようにしてください。特に意識して磨いていただきたいのは、歯と歯茎の隙間や歯と歯の間です。歯間ブラシ、デンタルフロス、歯ブラシを使いこなし、歯垢が残らないようにしましょう。
甘いものは食べ過ぎない
甘いお菓子や食事を食べ続けると、虫歯だけでなく歯周病になるリスクが高くなります。歯周病を予防するために甘い食べ物は控えることが大切です。また、歯周病と糖尿病は深く関わり合っているため、歯周病が進むと糖尿病を発症する可能性が高まり、また糖尿病を発症すると歯周病の進行を早めることが分かっています。
鼻呼吸を意識する
鼻呼吸が苦手で口でばかり呼吸すると、お口の中が乾き、細菌感染が起こりやすくなります。そのため、鼻で呼吸することを練習し、口呼吸を止めるようにしましょう。
禁煙を検討する
タバコに多く含まれる有害物質の一つであるニコチンは、毛細血管を収縮させて、血流が悪くなったり免疫力が低下したりするため、歯周病菌を増殖させます。タバコを吸う人は吸わない人に比べ、約6倍歯周病になり易いと言われています。
歯周病治療の費用
金額は多少の変動がございます(保険3割負担で算出)
歯周病初期治療(1回) | 〜¥3,000 |
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フラップ手術(1本) | 〜¥2,500 |
リグロス(薬剤料) | 〜¥8,000 |
歯周病治療の症例
準備中
Before
After
治療名 | 準備中 |
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説明 | 準備中 |
治療期間 | 準備中 |
副作用・リスク | 準備中 |
費用(税込) | 準備中 |