口が開けづらくてストレス!
口が開きにくくお寿司を食べるとき苦労したり、口を開けようとすると痛かったりすると食事がおいしくありません。大きなストレスですね。
逆に、ストレスのある生活が日常化し歯ぎしりや、TCH(歯の接触癖)によって顎関節症になってしまい、お口が開きにくくなる場合もあります。
特に痛みはない場合でも、困りごとや気になる事があれば、お気軽に当院へご相談ください。
口が開けにくい原因
親知らず・下の奥歯周りの炎症
虫歯菌や歯周病菌が歯茎や顎の骨の中に広がった場合くちを開ける筋肉にまで炎症が広がる場合があります。
その場合、お口が開きにくくなります。
顎骨骨髄炎・蜂窩織炎
様々な原因で、顎の骨の中や、顔の脂肪組織の中に細菌感染が広がり口を開ける筋肉や顎関節に悪影響が及ぶと口が開きにくくなります。
破傷風
破傷風とは、破傷風菌の毒素が原因で痙攣などを引き起こす感染症です。傷などから菌が入ると、3~21日の潜伏期間の後に症状が現れます。初期症状に口が開きにくくなる開口障害や食べ物を飲み込みにくくなる嚥下障害が生じる事があります。
破傷風菌は土の中に広く生息します。傷ついた手で土をいじったり、古クギを踏んでしまったりした後感染することがあります。
悪性腫瘍(口腔がん)
口腔がんとは、お口の中にできる「がん」のことです。
「がん」が広範囲に広がり開口筋や顎関節に悪影響が及ぶと口が開きにくくなります。
口が開けにくい時の家庭での応急処置
顎関節症
顎に負荷をかけない
大きく口を開けたり、硬いものを噛まないようにしましょう。
市販の痛み止めを飲みましょう
痛みが強い場合は、早めに痛み止めを飲みましょう。
マッサージをしましょう
痛みがなければ、顎関節や周囲の筋肉をマッサージし、血流がよくなるようにしましょう。
親知らず・下の奥歯周りの炎症
よくうがいをしましょう
細菌の活動を少しでも抑えるため、うがいをしましょう。イソジンなど殺菌効果のあるうがい薬を使用すると効果的です。
歯磨きをしましょう
痛くない程度に歯と歯茎の境目に歯ブラシの毛先をあて、小刻みにマッサージしてください。歯垢がとれて楽になる場合があります。
冷やしてください
患部を冷やすことで炎症を抑え痛みや腫れが和らぐ場合があります。
痛み止めを飲みましょう
市販の痛み止めをお持ちでしたら、早めに飲みましょう。
できれば安静にしましょう
疲れが溜まり抵抗力が落ちた時に細菌の活動が強くなった可能性があります。体を休め、抵抗力の回復を図りましょう。
顎骨骨髄炎・蜂窩織炎
冷やしてください
患部を冷やすことで炎症を抑え痛みや腫れが和らぐ場合があります。
痛み止めを飲みましょう
市販の痛み止めをお持ちでしたら、早めに飲みましょう。
できれば安静にしましょう
疲れが溜まり抵抗力が落ちた時に細菌の活動が強くなった可能性があります。
体を休め、抵抗力の回復を図りましょう。
破傷風
口が開けにくいだけでなく、顔が引きつったり、頸部や背部の筋肉が痙攣するようだと破傷風の疑いが濃厚です。早急に内科か外科を受診しましょう。
悪性腫瘍(口腔がん)
舌がん、歯肉がん、頬粘膜がん、口腔底がんなどがあります。「口内炎がなかなか治らないな」という場合でも自分で治そうとせず、早めに歯科医院を受診しましょう。
口が開けにくい場合の検査
視診、触診、レントゲン検査から疑われる病気を絞り込みます。
悪性腫瘍が疑われる場合は、細胞診、組織診が必要になりますので、大学病院の歯科口腔外科にご紹介します。
口が開けにくい場合の治療法
顎関節症
マニピュレーション
関節円盤の位置がずれ、元の位置に戻らなくなると、口が開かなくなります。(クローズド・ロック)
この場合はマニピュレーション(徒手的円盤整位術)によって関節円盤をもとの位置に戻します。
生活習慣の見直し
原因があって症状が出ているので、まずは原因を調べ意識し習慣を少しずつ変えていく事から始めましょう。
片側噛み、姿勢、TCH(歯の接触癖)、歯ぎしりなどの習慣をご自分で意識することが大変重要です。
無意識に行っている事がほとんどなので、「まさか自分が、そんな癖を?」と思われるでしょう。
しかし、歯のすり減りや、頬・舌の圧痕(噛みしめ跡)、骨の隆起、顎関節のレントゲン像などにその兆候が
でていますので歯科医院での説明をしっかり聞きましょう。
運動療法
一般に、下顎頭可動化訓練、ストレッチ療法、マッサージ療法を家庭で行っていただくケースが多いです。
スプリント療法(マウスピース)
状況に応じて下顎前方整位スプリントやスタビリゼイションスプリントを使い関節円盤が元の位置に戻りやすいようにしたり、顎関節の安静を図ったりします
親知らず・下の奥歯周りの炎症・顎骨骨髄炎・蜂窩織炎
治療は、状況に応じて応急処置をし、抗生物質の服薬していただくことが効果的です。
腫れや痛みが治まってから本格的な歯周病や虫歯の治療を行いますが、歯の状態が悪い場合は残念ながら抜歯になるケースもあります。
破傷風
内科、外科を受診しましょう。
悪性腫瘍(口腔がん)
状況に応じて手術、放射線療法、薬物療法が行われます。